全国で公開中の映画『瞬 またたき』の監督が、制作秘話、映像制作の醍醐味を語る
誰にでも理解でき、誰でも楽しませることができる。これは商業映画が背負ったひとつの宿命です。
厳しい商業映画界で30年以上もの長きに渡り、磯村監督は一線で活躍されてきました。
手がけられた映画のジャンルも多岐に渡ります。青春、恋愛、スポーツ、原作もの、ヤクザもの、Vシネマ…拾い上げればキリがありません。
しかし、その全てをしっかりとした商業映画に仕上げる技術。これは映画というものを知り尽くした「職人」の仕事です。
そして、忘れてはならないのは監督の「作家性」です。
磯村監督作品から感じるのは、決してウエットではない“瑞々しさ”です。
登場人物にそそがれる“優しいまなざし”です。
舞台となる場所の空気を共有できる“情感”です。
映画監督に必要な要素である、職人技、そして作家性。
その二つがしっかりと両立する磯村監督の世界を、短編という形で凝縮してご覧いただける機会です。
どうぞ、ご期待ください。
監督:磯村一路
監督:磯村一路
1949年、岐阜県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。
77年、若松孝二監督に師事し助監督となる。
79年、成人映画の監督としてデビュー。
以降、映画を監督する傍ら助監督や製作主任も務め、神代辰巳、高橋伴明、崔洋一らの作品にも携わる。
83年~85年頃、映画のみに留まらず、黎明期のカラオケ映像の製作にも携わり多数の作品を手がける。
89年、『ギャッピー ぼくらはこの夏ネクタイをする!』で一般映画を初監督する。
93年7月、アルタミラピクチャーズの設立に参加。
磯村監督には、授賞式もご出席いただける予定です。