映画『1秒の温度』ワンシーンより
井上真行監督特集 姫路出身監督による姫路ロケ作品!
ぴあグランプリ『1秒の温度』ほか『有終の美』など姫路3部作を上映
『シねない奴』『有終の美』『一秒の温度』の3本の作品。これらに共通するのは姫路が主なロケ地になっているだけではない。姫路の空気、匂い、生活のリズムまでもがスクリーンを通して伝わってくるのだ。そして重要なのは“姫路”を織り込んだ3作品が、ローカルに留まらない、万人に訴えかける映画であることだ。
『シねない奴』
(日本/29分/カラー/2006年/DVD上映)
世間は正月だというのに、肺炎で入院することになった25歳の青年。
医師は即入院だと宣告、もしかすると彼は肺ガンなのではないかと疑い始める。
その疑心は、やがてピークに達する。
残された時間は僅かしか無い、俺に一体何が出来るというのか!
◎2007年 第29回ぴあフィルムフェスティバル 入選
監督・脚本・編集:井上真行
撮影:井上真行/大西徹/太田博之/清水尚貴/福田和美
音楽:裸同然
出演:井上真行/三丸真功/藤本弥生/井上家の人々
『有終の美』
(日本/29分/カラー/2007年/DVD上映)
第29回ぴあフィルムフェスティバル入選作でもある前作「シねない奴」で、疑いだった「死」を現実化しようと試みる。
借金まみれの青年の最期、人生の最期だけを綺麗にしたとしても、空虚に終わっていく。
それを映画化することで、とことん「日常」の大事さに気付こうとする——監督の個人的な思惑を具現化した作品。
監督・脚本・編集:井上真行
『一秒の温度』
(日本/75分/カラー/2008年/DVD上映)
小説家になりたいのか、なりたくないのか、応募した小説の結果をひたすら待つ青年ノボル。
友人の死、友人の死後に残された妹、事件との遭遇、小説の結果、自分を見つめる間にも、世間ではいつも悲しみが溢れていた。
それら様々なやりとりを通し、自分の人間としての小ささを徹底的に認識させられる。
どうしようもなくなった彼は最後にある事に目覚める!
◎2009年 第31回ぴあフィルムフェスティバル グランプリ
監督・脚本・編集:井上真行
撮影:平賀崇裕
録音:大西徹
音楽:市来笑理/竹下士敦
出演:井上真行/木村洋敏/庄司ゆうき/ワタル/竹崎利信/三丸真功/清水尚貴
井上真行(いのうえ まさゆき)
1981年生まれ。兵庫県姫路市出身。大阪芸術大学卒業後、TV番組制作会社入社。
仕事の合間に制作した初監督「シねない奴」がぴあフィルムフェスティバル(PFF)アワード2007入選、三本目となる「一秒の温度」がPFFアワード2009においてグランプリ受賞。2009年上京し、新作を制作中。
◎メディア掲載ニュース—井上真行監督、神戸新聞で紹介(8/5付け)
◎メディア掲載ニュース—井上真行監督、ニューひょうご2010 5・6月号で紹介(5/1付け)
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