筧監督特集に続く、スペシャルプログラム第2弾!
フランス短編特集
8月2日(土)17:00〜
今年の目玉特集のひとつはフランス短編特集!
今年は「フランス短編特集」の目玉作品として、「ディーバ」「ベティーブルー」で有名なジャン・ジャック・ベネックス監督の監督デビュー作「Le Chien de Monsieur Michel(ミシェル氏の犬)」と「ドーベルマン」のヤン・ク―ネン監督のダーク・ファンタジー「Le dernier chaperon rouge(赤ずきん)」を招待上映します!
フランス映画界の巨匠が描くパリのちょっと変わった、いや、個性的な人々の生活でくすりと笑い、エマニュエル・ベアールの赤ずきんにうっとりしながらヤン・ク―ネンの独特の世界を楽しむ。
この他にも、日本ではなかなか観る機会のないアートアニメーションやフレンチエスプリの効いた作品をご紹介します。
ベネックス監督×ヤン・ク―ネン監督?
でも、何故この二人なのか?
それは偶然ではなくちゃんと理由があるのです。
6月のある日、パリ在住の映画祭スタッフ(尾上)が友人に誘われてパリのとある映画祭に行ったのがことの始まり。
ヤン・ク―ネン後援の「カルト映画祭」が、パリのかつては映画館街として知られていた地下鉄クリシー駅界隈の一角でひっそりと開催されていました。
私たちが目指していたのは、ベネックス監督の「ディーバ」の上映とその前の監督のトークショー。
「いわゆるカルト映画は映画の歴史に名を残しても、劇場公開されることは少なく、DVD販売されても絶版されたり、DVD販売すらされない場合もある、という話。
商業路線にのらない映画の発表の場としてこういった映画祭は重要…」「芸術と商業の関係は…」
トークショーの様子(左がべネックス監督・中央がヤン・クーネン監督)
ベネックス監督と、ヤン・ク―ネン監督の映画に対する熱い想いにすっかり心と打たれ、彼らの作品の上映を依頼したところ、快く承諾してくれたのです!
年齢差があるにもかかわらず、プライベートでも親交の深い二人。
そんな彼らの共通点は、その知名度とは裏腹に長編映画制作数が少ないこと。
自分の撮りたい作品を撮るというスタンスが明確で、映画の商品化に反発しているからでしょうか、”第7の芸術”であるのにも関わらず、巨額の費用がかかることから、他の芸術分野に比べて商業的要素が強い映画。
商業的成功を考えれば一般受けする作品を作らざるを得ないところ。
衝撃的なデビューを果たした監督の2作目が1作目に比べてインパクトが少ないのはこのせいかもしれません。そして、いや、だからこそ短編映画が重要になってくるわけです!
自由な自己表現の場として、長編デビューした後も短編映画制作を続ける監督がいるのは、きっとこういう理由からでしょう。
純粋な制作者である二人は短編映画制作の重要性、映画祭の意義を誰よりも理解し、応援してくれています。
二人の個性が光る2作品、お見逃しなく!
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