スタッフセレクション入選作品

惜しくも公募コンペティション入選を逃した作品から、映画祭スタッフ一押しの個性的な作品をテーマごとに分けて上映します。上映後には来場監督の舞台挨拶とQ&Aも予定!今が旬のテーマ、普遍的なテーマ。観て、感じて、語って、繋がりましょう!
【スタッフセレクション:侍?サムライ!?SAMURAI!!】
時代劇のロケ地として有名な姫路。今年は姫路生まれの戦国時代屈指の軍師、黒田官兵衛の年でもあります。官兵衛ブームに湧く年に集まった珠玉のサムライ短編3本をご紹介。短編映画ならではの斬新な切り口で侍&サムライ&SAMURAIがスクリーンを斬る!

上映予定日時:14日(土) 12:10〜13:35

ネオ桃太郎
監督:小田学|2013年|19分59|京都コメディ映画祭 上映、したまちコメディ映画祭 上映
大学の映画サークルの話。
≪監督プロフィール≫
日活芸術学院27期卒業生。劇団兄貴の子供。映像制作アニキのコドモとして活動。
http://anikinokodomo-eizou.com
≪作品についてのひとこと≫
元気あるばかばかしい作品だと思います。

サムライゾンビ・フラジャイル
監督:山岸謙太郎|2013年|23分37|CINEMA JUNCTION 2013 箕輪克彦賞、最優秀男優賞
侍ゾンビ上下左右衛門之助は、ゾンビであることを隠しアマチュア探偵横井昭吉の元でお手伝いとして居候していた。そこへゾンビマフィアに追われる女、赤井葵が現れたところから事件は始まる。
≪監督プロフィール≫
2000年に旗揚げした自主映画製作チームProject Yamakenの監督兼代表。横浜を拠点に活動を行っています。
≪作品についてのひとこと≫
笑いとスタイリッシュの融合作品。ゾンビと老人探偵が繰り広げるドタバタ痛快コメディに侍ゾンビがスタイリッシュに斬りまくるスタイリッシュソードアクションが融合した痛快エンターテイメント作品。

サムライオペラ
監督:大川祥吾|2013年|19分56
超定番な時代劇を全編英語のミュージカルにした20分のショートフィルム。浪人が歌い、町娘が回り、悪代官がほくそ笑む。
★主演俳優来場予定!
≪監督プロフィール≫
IP事業を手がける株式会社ケイブでマネジメント、プロデューサー業務に従事。2011年には映像制作プロダクションとして株式会社スイッチを立ち上げ独立。現在はPV等の映像制作を行っている。
http://switch.com/
≪作品についてのひとこと≫
「日本から世界へ」をテーマに、最初からYouTubeでのフル配信を目的として制作したショートフィルムです。気軽に楽しんで頂ければ幸いです。

【スタッフセレクション:男と女の不都合な真実】
男と女、全く違う生き物たちは果たしてわかりあえるのか?わかりあう必要はあるのか?男と女の本音とウソ。どっちが上手?どっちの愛がホンモノ?愛の国フランスの「男と女」は?国や文化が変わっても「男と女」は変わらない?それでも、「愛すること」はやめられない!?毎年恒例の「フランス短編特集」とのコラボレーションプログラム!

上映予定日時:14日(土) 16:20〜18:45

マシュマロ×ぺいん
監督:ふくだみゆき|2013年|29分59|P-LABO映画祭2013FINAL 最優秀脚本賞、TOKYO月イチ映画祭 第1回グランプリ
元カレのことが忘れられない真希、29歳。真希は彼女の浮気調査をしているという謎の男・林と出会う。元カレを引きずる真希と彼女を監視する林。二人のおかしな共同生活が始まる。
★監督&主演女優他来場予定!
≪監督プロフィール≫
金沢学院大学 美術文化学部 情報デザイン学科を卒業後、2010年より映画監督を目指して上京。普段はアニメーションやイラストを中心に活動しており、今作が実写初監督作品。
http://miyukifukuda.web.fc2.com/
≪作品についてのひとこと≫
私自身が元カレに会ったときに、気持ち悪いなーと思ったのがきっかけで、この作品を制作しました。観て下さる方にとって距離が近く、また少しでも背中を押せる作品になっていたら嬉しいです。

ゆびわのひみつ
監督:谷口雄一郎|2012年|16分08|札幌国際短編映画祭 国内最優秀作品賞、福岡インディペンデント映画祭 20分ムービー部門グランプリ
進藤健二と水本知子は一緒に住み始めて早数年。ある日、進藤から「忘れ物を探してほしい」との電話を知子は受ける。忘れ物を探す知子。しかし知子は忘れ物の代わりに「あるもの」をみつけてしまう…
★監督来場予定!
≪監督プロフィール≫
愛知県春日井市出身。大学卒業後一年ほどのサラリーマン生活の後、日本映画学校へ入学。在学中からフリーの録音助手として働く(参加作品:若松孝二監督『実録連合赤軍』etc)。2009年『純子はご機嫌ななめ』が伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編部門大賞を受賞。自ら映画化し国内映画祭にて4つの賞を受賞。本作が監督2作品目。
≪作品についてのひとこと≫
何気ない生活の中での、ちょっとしたことを描きました。でも、そのちょっとしたことは実はちょっとしたことではなかったりするんですよね。往々にして。本作は三部作の1作目です。楽しんで頂ければ幸いです。


【スタッフセレクション:この地(球)で生きていく。】
「あの日」以来世界は確実に変わってしまった。いや、世界は変わり続けているけれど、ちゃんと見ようとしていなかった。でも、もう目を背けることはできない。目を開いて、私たちはこの地(球)で生き続けていかなければならない。「命」と「今」と向き合って、「これから」を作っていかなければならない。3人の監督が描く「これから」。

上映予定日時:14日(土) 13:50〜15:10

美しき日本の朝
(2012年度応募作品より特別招待)
監督:吹田祐一|2011年|15分|第43回タンペレ映画祭(フィンランド)コンペティション部門第32回ウプサラ国際短編映画祭(スウェーデン)コンペティション部門
2011年3月12日の朝。 私たちは、これからも、この世界で生きていかなければならない。
★監督来場予定!
≪監督プロフィール≫
1985年、香川県高松市生まれ。高校卒業後、専門学校東京ビジュアルアーツにて16㎜フィルム撮影を学ぶ。在学中より、『武士の一分』『母べえ』などの山田洋次監督作品に撮影助手として参加。映画製作を学ぶ。2008年より、短編映画の製作を始める。7本目の短編映画『美しき日本の朝』が、パリ、ベルリン、サンパウロ、タンペレ、ウプサラなどの主要国際短編映画際で上映される。今後も、短編映画を中心に映画製作を続ける予定。
http://yuichi-suita.tumblr.com/
≪作品についてのひとこと≫
何があろうとも、人生は続いていくという思いをこめて作りました。

早乙女
監督:大原とき緒|2013年|7分52|後藤映画祭(2013) 上映
田植えの日。自分で自分の食べ物を作るということ。その行為。労働。田んぼ=地の水 雨=天の水 汗と涙=人の水 の美しさ。それらは3.11によって汚染された。これは田植えの日におけるある恋人たちの物語。
★監督&主演女優来場予定!
≪監督プロフィール≫
ジャック・リヴェットを敬愛する。神奈川県出身。東京造形大学デザイン学部卒業。演劇を主なフィールドとして活動してきたが、2001年に『緑薫…』を監督し、映画を創り始める。これまでに、女性の部屋三部作の『緑薫…』『MATU☆KAZE』『ナゴシノハラエ』と『I ask U』『Futaba』を監督。
http://twitter.com/nagoshinoharae
≪作品についてのひとこと≫
この作品を完成した時点で、まだ終わってないことを終わったことにしようとする政府、マスコミ。現在も放射能による汚染が続いているこの世界で、一歩を踏み出し歩いていくカップルの話です。彼らの決めたことにNoでもYesでも、観た人が決めてくれればいいと思うし、彼らもいつか考えを変えるかもしれない。そんな日がくることを私自身祈っています。

一秒の奏でる世界
監督:小寺和久|2013年|19分01|ダマー映画祭inヒロシマ2013 上映
子供は学校以外では外に出てはいけない。「明け方の街」に住む夏菜子は、出てはいけない外に強い興味を持つ17歳。ある日、夏菜子は興味をおさえきれず、立ち入り禁止区域へと歩きだして…。
≪監督プロフィール≫
1983年2月5日生。出版社勤務。同志社大学卒業。『ネコのあたまでお散歩を。』で第5回逗子湘南ロケーション映画祭」シナリオ大賞受賞。同作を映像化した作品(原田真嗣監督)が、那須国際短編映画祭(2011年)観客賞受賞
≪作品についてのひとこと≫
当たり前に暮らしている日常の、いかに変化に満ちていることかを描きたくて撮りました。沢山の人に観ていただければありがたいです。


【スタッフセレクション:ちょっと一息、ほっこり】
1日1日を消化していくように、毎日が慌ただしく過ぎていく。特に何かあったわけじゃないけれど、ちょっとしんどいな、疲れたな…と、そんな時に見てほしい「くすり」、「ほっこり」、「じ〜ん」な短編3作。すれ違う人、すぐ側の見知らぬ人たち、そして近過ぎて見えていない家族に…観た後は少し優しくなれる…かな?

上映予定日時:14日(土) 10:50〜11:55

CROSSING
監督:井村剛|2012年|5分15|蓼科高原映画祭2012 上映、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2013上映
薄暗い部屋の窓から男が向かいの横断歩道を用心深く観察している。イカツイ風貌の視覚障害者が横断歩道にやってきて、信号まちで立ち止まる。部屋の男はその男を待っていたのだ。
★監督来場予定!
≪監督プロフィール≫
大阪芸術大学映像学科卒業。学生時代から映像作品を作り続け、嘘くさい作風に磨きをかける。
≪作品についてのひとこと≫
「音」にこだわって、作った作品です。くすっとでも笑ってもらえたら嬉しいです。

コーポにちにち草のくらし
監督:若井麻奈美|2013年|8分22|沖縄国際短編映画祭 クリエイターズファクトリー特別賞
コーポにちにち草に住む、くま、どんぐり、エビフライ、老眼鏡。お話は涼しい初夏の早朝から冷たい空気に包まれた冬の日の朝まで。それからまたずっと先、いつか今日を振り返るその日まで。
≪監督プロフィール≫
1989年神奈川県生まれ。2012年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2013年東京藝術大学映像研究科アニメーション専攻在籍。他作品に『SANKAKU』。
http://jitojito.ninja-web.net/top.html
≪作品についてのひとこと≫
タイトルにもある「にちにち草」は実際に咲く植物の名前からとっています。日々草の花ひとつひとつは2~3日で枯れてしまうが、次々と新しい花が生まれ初夏から晩秋にかけて咲き続ける花です。この様が次々に人が入れ替わるアパートの様子に似ていた事、また日々草の花言葉が「楽しい追憶」であったこともこのタイトルに決める理由のひとつとなりました。

ある夜
監督:深澤尚徳|2013年|11分05|ショートショートフィルムフェスティバル2013 上映、小津安二郎記念蓼科高原映画祭 上映、きりゅう映画祭 上映
60代の男性「高橋博司」は数年前に妻を亡くして以来、1人で暮らし続けている。妻の死後、自分の息子ともうまく付き合うことができず、孤独な生活を送っている博司にある晩、奇妙な変化が訪れる。
≪監督プロフィール≫
1984年生まれ。日本大学芸術学部卒業。CM制作会社を退社後、フリーで映像制作を仕事にしています。ショートショートフィルムフェスティバル2011でSSOPアワードグランプリ受賞。
http://blog.robot.co.jp/sakaiosamu/
≪作品についてのひとこと≫
いろいろな人にお力をお借りして制作した作品になります。ご覧になっていただければ幸いです。よろしくお願い致します。


【前夜祭:ひめじで、世界を短(探)検!】
短編映画って何?という短編初体験の皆様!前夜祭では、5分以下の「世界のベリーショート」プログラムを上映。 短時間でいろんな国のいろんな作品を沢山鑑賞できます。これぞ、短編映画ならではの醍醐味!
さらにスタッフセレクション入選作品の中から、世界を経験済みの2作を上映。国内外の多数の映画祭に入選&参加経験のある吹田祐一監督をゲストに招き、アメリカから来姫の監督と一緒に、短編映画の世界を短(探)検しましょう♪今世界で話題のパペットアニメーション、『Junk Head1』は関西初上映!

上映予定日時:13日(金) 18:00~20:00

Junk Head1
監督:掘 貴秀|2013年|30分|クレルモンフェラン国際短編映画祭(国際コンペティション、アニメーション賞)、ゆうばり映画祭短編部門(グランプリ)
遠い未来、失った遺伝子情報を探す人類の話。
≪監督プロフィール≫
今回が初めて制作した映像作品です。
http://komadorianime.blog10.fc2.com/
≪作品についてのひとこと≫
本格的なSF実写映画を目指しました。

彼女が死ぬと決めた日
監督:吹田祐一|2013年|7分35|第43回ロッテルダム国際映画祭(オランダ)スペクトラム・ショート部門
ある夏の日、彼女は今日、死ぬと決めた。歯を磨き、朝食を食べ、洗濯をし、冷たいアイスを食べながら青空を見上げた。それでも彼女は、死ぬと決めた。
★監督来場予定!
≪監督プロフィール≫
1985年、香川県高松市生まれ。高校卒業後、専門学校東京ビジュアルアーツにて16㎜フィルム撮影を学ぶ。在学中より、『武士の一分』『母べえ』などの山田洋次監督作品に撮影助手として参加。映画製作を学ぶ。2008年より、短編映画の製作を始める。7本目の短編映画『美しき日本の朝』が、パリ、ベルリン、サンパウロ、タンペレ、ウプサラなどの主要国際短編映画際で上映される。今後も、短編映画を中心に映画製作を続ける予定。
http://yuichi-suita.tumblr.com/
≪作品についてのひとこと≫
朝起きて歯を磨く。洗濯物を干す。ご飯を食べる。散歩する。青い空を見上げる。生きる喜びというものは、そういったなんでもない日常の中からしか見つけることはできないということ、そして、何がきかっけで、死を意識してしまうかはわからないということをこの映画で表現したかった。